(12月2日更新しました)

                             第3回 成田 壽美子さん (鰍キまいる情報横浜 代表取締役)

    

●プロフィール

成田 壽美子(なりた すみこ)

鰍キまいる情報横浜 代表取締役(不動産の売買・賃貸・リフォーム・損害保険業)

神奈川県横浜市出身。伊藤忠商事株式会社に入社し、貿易事務に従事する。結婚後退社し、実家で自営業を手伝う。出産後しばらく育児と自営業手伝いに専念した後、株式会社すまいる情報横浜 港南台営業所に正社員として再就職。宅地建物取引主任者の資格をとり、営業所長に就任。分社後、現在の株式会社すまいる情報横浜の代表取締役に就任。現在に至る。

株式会社すまいる情報横浜 (神奈川県知事免許(4)第17855号)

〒234-0054 横浜市港南区港南台4-1-1 テスコビル2F

Tel: 045-833-5117(代)   Fax: 045-831-2890

E-mail: smileyk@smj-net.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★バックナンバー★

第1回 坂田正樹(コピーライター)

ゼリグ広告事務所 m-sakata@fb3.so-net.ne.jp

第2回 杉山由美子(フリーライター)

E-mail: ysugi3@par.odn.ne.jp

 

Contents

Q1. 現在のお仕事について教えてください。

Q2. 今のご職業につく前は、どんなお仕事をされていましたか?

Q3. 宅建の資格をお取りになったのは、今のご職業につく前ですか?

Q4. 宅建の資格をとるためにどのくらいの期間、勉強されましたか? またどのようにして学ばれましたか?

Q5. なぜ今のご職業につこうと思ったのですか?

Q6. 不動産会社に女性で所長というのは珍しいと思うのですが、所長になられたときはどのような状況でしたか?

Q7. 採用をされる際、どのような人材を求めますか?また、どういうことを期待しますか?

Q8. 営業や接客において、重要だと思われることを教えてください。

 (取材: 川村 洋子)

  Q1.現在のお仕事について教えてください。

 成田:  3年半前に分社しましたので、現在は、港南台で中古住宅仲介業を行っている鰍キまいる情報横浜の代表取締役になりました。すまいる情報グループは各地にあり(光ケ丘、多摩、高島平、新浦安など)本部は33年前に設立致しておりまして、公団中古住宅仲介としては老舗というか、草分け的存在ですね。はじめは営業として入社、歴代所長や先輩たちの指導を受けながら、営業についての知識を積み上げてきました。

 

  Q2.今の職業につく前は、どんなお仕事をされていましたか?

成田卒業後、入社したのは商社でした。伊藤忠商事株式会社で、貿易事務をやるいわゆる「OL」ですね。あの頃は、とても就職が良かった時代でした。

         本当は自分の両親が自営業だったんですが、忙しい両親の働く姿をみていて、土日も休みがないし、ああ、大変な仕事だって思っていました。だから、自分は会社に勤めて、自営業にはならないって思っていましたね。商社では、通産省(現経済産業省)へ行ったり、普通ではできない経験をたくさんさせてもらいました。純粋な一般職というのとは違いますが、今のように総合職が女性に開かれていない時代でしたので、事務職を選択するのは自然なことだったように思います。商社にとってもいい時代でしたので、仕事を楽しんでいました。

          結婚退社した後は、実家の自営業の手伝いをしながら、子育てをしていました。純粋な専業主婦というわけではなく、子どもを連れて実家の手伝いをするという感じでしたね。実家に子どもを預けられますし。実家は繊維関係の卸問屋だったんで、衣料メーカーと取引があり、けっこう忙しかったんですね。

         再就職したときは、下の子が小学校、上の子が中学校だったんで、保育園や学童保育は利用しませんでした。何かあれば実家に、という感じだったんで。ある意味では仕事に専念できる環境があったということですね。

 

   Q3.宅建の資格をお取りになったのは、今の職業につく前ですか?

  成田: いいえ、違います。今の職業につくまえには、資格どころか、不動産の知識もまるでなかったんです。入社して、実務をやる中では、やはり資格が必要なので、勉強しました。

 

   Q4.宅建の資格をとるために、どのくらいの期間勉強されましたか? また、どのようにして学ばれましたか?

  成田: 日中はフルタイムの仕事をこなしながら、家事が終わってから勉強の時間にあてていました。憶えることがとても多く、とても自分の勉強だけでは無理だと思い、専門の学校にも通いましたよ。休みの日を利用して3ヶ月ぐらい通ったと思います。実務とはやはりかなり違うので、憶えることが多く当時はけっこう大変だったような気がします。

 

  Q5.なぜ今のご職業につこうと思ったのですか?

  成田: ある事情から、シングルになり子どもたちも育てなければいけなくなりました。そのときに、とにかくまたフルタイムの仕事を再開しなくてはならなくなりました。

           仕事を探しているときに、商社の時の同僚で、ずっと商社で営業職としてキャリアを積んできた友人が、「事務の仕事は、いつかOAなどのコンピューターに切り替わってしまう。でも接客や営業の仕事は、人しかできないこと。機械では決してできない仕事よ。コンピューターにとってかわられる仕事じゃなく、こっちを選ぶ方がいい」と私にアドバイスをくれたんです。まだ、それほどOAとかコンピューターが普及していない時代でしたが、今の状況を考えると、すごく彼女は先見の明があったんですね。

           私自身も昔から人と会うのは好きで、接客なども楽しかったため、人と触れ合える仕事をと思い今の会社に応募しました。

           でも、今から考えるとコワイもの知らずというか、営業がどういうものか、不動産会社がどういうものか、何もわからない状態で入社したんです。かえって何もわからないから、どんなことでもできたということもあると思います。入ってしばらくは無我夢中で、余裕がありませんでした。ただ接客が好きだったのと、住宅を売るということに夢を感じられた。それだけで頑張れたんですよ。はじめは、どんな住宅があるのか、地図もって、周辺の地域をぐるぐるまわって憶えるところからスタートしたんです。

 

  Q6.不動産会社に女性で社長というのは珍しいと思うのですが、社長になられたときはどのような状況でしたか?

 成田:  先輩には女性が多い職場でしたが、それでも入社当時「営業をやる」というと珍しがられましたね。でも私の方は無我夢中でしたから、はじめの数年間は周りをみる余裕がありませんでした。その時は女性の所長さんだったので、その方から、営業としての心構えとか仕事をきちんと教えていただいたのが、今の私の財産になっていると思います。私が社長になれたのも、お客様、先輩方からたくさん教えていただけた事の結果だと感謝しています。グループの中には既に女性の社長がいましたので、責任は重大ですが、ごく自然な流れだったように思います。私も後任ができたら、今まで私が前任者から受け継いできた経験をつなげてゆきたいと思いますね。経験に基づく情報は、会社の財産だと思うので。

 

 Q7.採用をされる際、どのような人材を求めますか? また、どのようなことを期待しますか? 

  成田: やはり、やる気の有る方を求めます。なぜ、この会社に入りたいのか、どうしてこの仕事をやりたいのか、という思いの強さなんですね。資格はないよりあった方がいいですが、まずはじめに資格ありき、ではなく、どれだけうちで仕事をしたいのかというやる気をみます。逆に資格をもっていても、企業理念に合わない方は当社での仕事は無理だと思うのです。

           ただ「住宅を売る」というスタンスの方ではなく、自分をお客様の立場におきかえて考えられる人、お客様の立場で住宅を提供できる方が望ましいです。そういう方だと判断したら、資格がなくて、未経験でも採用すると思います。知識は入社してからでも十分憶えてもらえますからね。

 

  Q8.営業や接客において、成田さんが重要だと思われる点を教えてください?

 成田:  どれだけお客様の立場に自分をおきかえられるかどうかということですね。業者の立場でしか住宅を売れないのは本当にその方にふさわしい条件の住宅を売ることができないと思います。常に謙虚にお客さまから学ぶという気持ちで接することが重要だと考えています。実際、お客さまから学ぶことって本当に多いんです。ある定年を迎えられたご夫婦が、家を買うことに決めたとき、奥様が「今買わないと、夫は仕事をする気を失ってしまう。だから無理のないローンを組んで住宅を買ったのよ」とおっしゃられました。家を買う理由というのは、それぞれの理由があり、100人いたら100通りの買い方、選び方があるんですね。だからどこまでお客さまから、家を買う本音を引き出せるか、本当に求めていることは何なのかを、お客様とカウンセリングする中で、じっくりお話ししていただけるようにするのが私たちの仕事なのだと思っています。

           住宅を買う理由は皆違います。「両親と同居」もあればその逆もある。「結婚」もあれば「離婚」もあるし、子どもが生まれるから広いところへ行き、子どもが巣立ったら、もっと狭いところでもいいというように、買う人が何を大切にしているのか、将来どうしたいのか、そういうライフデザイン的なものが大きく左右します。またそれぞれの住宅に対する価値観、思いも違うので、そのへんをきちんと理解して提案しています。家も家族と一緒に育つんですよ。

 (文責: 川村 洋子)